35週までの定期検診
産休に入り、進んでいなかった準備を少しずつ進めているなか
気がかりなことがあった。
胎動を感じる位置が高くならないということだ。
要するに逆子ということだ。
中のひとが自分の腹のなかを横たわっているように
なんとなくではあったが日々感じていた。
病院で診てもらうと案の定逆子といわれ、
ついには逆子体操を毎日するようにと指導を受けた。
35週の段階で再度検診を受け、なおっていないようなら
次のうちのどちらかを選ばないといけないよ、と医師。
ひとつは『38〜39週くらいで帝王切開』、
もうひとつは『40週くらいで外回転術』。
どちらも前回のお産では経験がない。
説明不要だと思うが、帝王切開というと腹を切って子宮を切って
中のひとを取り出すという方法。
外回転術とはその名のとおりで腹の外から中のひとを医師の手で
ぐるりと動かしなんとか頭を下にもってこようとする方法。
外回転術の成功率は50%くらい、状況によっては改善できず
結果帝王切開となることもあるとの説明もあった。
ひとまず医師に言われるがまま、逆子体操を毎晩行った。
四つん這いになって、頭から胸を下げてお尻を高くする。
このポーズを10〜15分続け、時間が経ったら左右どちらかを下にして
横になりそのまま就寝して、という説明だった。
自分の場合は『左を下に』とのことで、
おそらく中のひとの体勢によるのだろう。
難しくはなかったがラクな姿勢ではなく、個人的には腰が痛くなった。
数日体操を続けたところでふとお腹の下、恥骨の上あたりを触ったときに
大きめの丸いものがそこにあるように感じた。
それと同時に胎動をへその上で感じる回数が増え、
おりものシート(というよりはいわゆる『ちょびもれ』対策シート)の
交換回数も増えた。
もしかしてと思いつつ35週を迎え、定期検診を受けると
恥骨の上あたりにエコーをあてられた瞬間丸い大きなものが見えた。
やはりそれが頭部のようで、そのまま右上にエコーをすべらせると
心臓に背骨、大腿骨も見えてきた。体操は成功したようだ。
あとは内診で何らかの病気の菌がないかの検査と
子宮頸管の様子を確認。
医師曰く
『子宮頸管の様子からすぐお産ということはなさそう。
これからしっかりお腹を張らせて、陣痛を待ちましょう』
とのことだった。
予定日まで日にちも迫りつつある。
準備をすすめないと。