そういえば、保育園の入園大変だったなあ、という話

というわけで夜の眠気がどっか行ってしまったもんで

保育園の入園に関するあれこれを備忘録として書き残そう。

 

 

2018年12月に出産した第2子。

出産前から産休・育休といただいたわけで、

当然保育園に入れて職場復帰するということは決めていた。

ただ、心配だったのが入園のタイミング。

12月生まれの子を新年度(2019年4月)から入園させようとしても、

近隣の認可保育園は生後6ヶ月以上対象のところが圧倒的多数

かつ入園申し込みは出産直前の時期からスタート。

身重の自分には保活は無理、と何もしなかった。

認可外の保育園は噂に聞く保育料の高さから尻込みした。

さらに、認可保育園の年度途中の入園は至難の技ともきいていた。

でも、休暇をもらった以上復職はしなければ、と

まず会社に2019年10月以降の復職を目指し活動することを報告し

幼い子を抱えながらいわゆる保活を進めた。

 

夏の暑いなか、徒歩圏内の認可保育園をいくつか見学した。

そして自宅から電車と地下鉄を乗り継いで何度も区役所に行き

書類をもらったり提出したりなんだりを繰り返し、

居住する区だけではなく隣の区の保育園の空き状況も電話で聞いた。

結果、2019年10月入園と11月入園と申し込んだが入れなかった。

いろいろ苦労したのに箸にも棒にも引っかからず、大変落ち込んだ。

 

保育園が見つからなければ育休の延長も可能ということは知っており、

場合によっては育休を延長するという覚悟も決めながら、

ただ、認可保育園については打つ手も尽き絶望していたところに

たまたま目にしたのが、小学校の学区内運動会のプログラム。

保育園名と電話番号だけ載っているどシンプルな広告を見つけた。

学区内であれば自宅からさほど離れてないはず、と保育園名で検索すると

そこは家から徒歩10分以内の企業の中にできたばかりの認可外保育園。

1日のスケジュールに保育時間、保育の方針、それに保育料のことも

わかりやすく丁寧に説明されていた。

保育料は、上の子が認可保育園に入園していたころの

いちばん高かった保育料(子の年齢や前年の収入によって増減する)と

延長保育料を足した金額より後少しだけ高いくらいで

思いのほか良心的と自分は思った。

なによりひとりひとりの個性を尊重してくれるという方針を

ありがたいと思い、電話で見学を申し込んだ。

見学当日、対応いただいた園長先生が、それまでに見学したどの園より

落ち着きと信頼できそうな雰囲気とを感じられたこと、

また他の先生がたも園児たちも笑顔が絶えなかったこと、

できたばかりの建物に壁一面に描かれたかわいらしいイラスト、

陽の光をめいいっぱい受けられるテラスなど...

『あ、ここだ。もうここしかない』

と、入園を決め、実際入園したのが2019年11月。

慣らし保育や会社の復職に関する手続きなどを経て復職したのは

ちょうど下の子の1歳の誕生日だった。

 

ただ、この認可外の縁に入園できたから全て解決というわけではなく

ひとつ問題があって、そこは2歳児クラスまでしかないため、

3歳児クラス以降の保育はどうしても別の園に移らないといけない。

また、保育料の高さもツレから難色を示されたこともあり

(払うのはツレではなく自分の給料からなのに)

結局2020年度の認可保育園の入園申込もおこなった。

申込書に第6希望まで記入欄があり、全てを埋めて提出した。

復職もしたしさすがにどこかひっかかるだろうと思っていた。

油断してた。

2020年2月初めに薄っぺらい封筒が届き、

そこには前年秋に受け取ったものと全く同じことが書かれてた。

新年度からの入園は定員いっぱいだからできない、と。

あまりにショックで泣いた。

下の子を通わせていた認可外の園が4月以降も空いていたのが

本当に幸いだった。

 

4月以降、新型コロナウイルスの影響で通園自粛の話なども出たが

ツレも自分もコロナだから休む、コロナだからテレワークするといった

対処のできない職種であり、保育園には事情を話し毎日通わせていた。

企業内の保育園ということもあって快く受け入れてくださった。

とてもありがたかった。

認可保育園のことは新年度の申込時期になったらまた考えようと

...いや、正直言って忘れていた。

 

6月半ば突然区役所から電話がかかってきた。

『新年度から入園希望だった○○保育園、7月から入園可能ですが

 どうされます?』

といったような内容で、すっかり忘れてたぶん本当に驚いた。

 

(2月に届いた忌々しい手紙を読み返したら書かれてた。

 2020年度の申込は自分が区役所に取り消すと連絡しない限り

 年度内は有効らしく、希望する園に空きが出れば

 このように連絡が入り年度途中から入園可能なのだ)

○○保育園というのがまたありがたいことに第1希望の園で

上の子も通っていたし、自宅から職場に向かう途中にあるので

そこが決まれば通勤時間が大幅に短縮できる。

もらった電話で話を聞いて、即『行きます』と返事をした。

 

区役所から電話をもらったその日のうちに、

下の子が通う認可外の園に6月いっぱいで園を移ることになったと

報告した。

先生がたに悲しそうな顔をされて、なんだか申し訳ない気持ちになった。

そこから2週間足らず、あっという間に時間は過ぎたが

最終日にはお別れ会まで開いてくれた。

先生がたからの寄せ書きと、少し早いけどどうぞと七夕飾りもいただいた。

最終日のお迎えのときにはどちらからともなく泣いてしまった。

とてもあったかい園だった。感謝してもしたりない。

 

7月からは上の子が0歳児クラスから小学校入学前までまる6年通った

懐かしい保育園に下の子も通っている。

上の子が世話になった先生も何人かは残ってらっしゃる。

やはりいつも笑顔を絶やさず園児を見守ってくださっている。

両親が安心して仕事ができるのは保育園のおかげ。

やっぱりここでも感謝、感謝である。