息子に伝えた
息子に自分の妊娠を伝えたのは夏休みに入ってからのことだ。
家族3人揃ったところで、『実はね』と自分から説明した。
「春ごろからかあちゃんがお酒を飲まなくなったり、
気持ち悪いとよく言うようになったり横になることが多くなったり、
いつもよりごはんを食べられなかったり、
病院に通うようになったのは理由がある。
もうちょっとしたらうちに新しい家族がやってくる。
きみはお兄ちゃんになるんだ。
ただ、あくまで『このまま順調にいけば』の話。
かあちゃんは決して若くないし、
そもそも全ての妊娠やお産がうまくいくとは限らないから
ひょっとしたら赤ちゃんやかあちゃんに何か起こるかも知れんけど、
そういうことがなければお兄ちゃんになるんだ。
これからいろいろ大変だと思うけど、よろしくな」
...といったようなことを息子に言ったと記憶している。
息子は神妙な顔でそれを聞きながらも喜んでくれた。
その後も彼なりに気遣ってくれている。ありがたい限りだ。