それから

さて。

久々に記事を投稿する。

 

 

昨年6月に流産した。

そのときの話は過去の記事を見ていただくとして、そこからの話。

8月に生理がまたやってきて、そこからまたサイクルに合わせ

おばはんのくせにと思いながら悪あがきを再開。

正直、前回のが自分にとっては最後の妊娠だと思ってた。

詳細は割愛するけど、なかなか我ながら次に臨む態度が悪かった。

そのあたりをツレに叱られたこともあった。

ただ、自分よ、よく考えてみようよ、と。

ツレも自分と同い年、おっちゃんだ。

おっちゃんだから公私いろいろ抱えてるし疲れてるし、

そんななかやっぱりチャンスがゼロになる前に、と願っているのだ。

彼のそのあたりを自分も受けとめ、しっかり考えよう。

リスクなんて承知の上じゃないか。

とりあえず葉酸は普段から飲んでおこうじゃないか、と。

 

そんなことを考えながら過ごすこと数ヶ月。

ふと、生理がきていないことに気づいた。

毎日計ってる体温はいわゆる高温期のままずーっと、

生理の予定日を1週間過ぎても10日過ぎても2週間過ぎても

下がることなく、ちょっとした微熱状態。

ただでさえ花粉症でしんどいのに微熱、さらに気持ち悪いのだ。

リアルに吐くことはないけど間違いなくこれは吐き気だ。

空腹時がいちばん気持ち悪い。

食事をとれば一時的に収まるが、1時間経たないうちに再開。

あとは

・いつもよりちょっとだけ量が食べられない

・カレーがおいしくない(お気に入りのルーでつくったのに)

・ぬるい飲み物がとにかくおいしくなくて氷をやたら入れる

・チョコレート大好きでおいしいけど一度にたくさん食べられない

・お酒よりソフトドリンク、いやむしろ炭酸水がほしいなあ

こんなちょっとした味覚の違い。

花粉症以外の症状は前に経験した。確実に。

息子を身ごもったときだ。

 

と、妊娠初期の症状が現れ始めたころ、そんなもやもやした体調のまま

息子と実家に帰省し、なにか自分の体に違和感や

(もし本当に妊娠してたとして)流産の徴候やそのものずばりが

起こったらどうしようとひやひやしていたが、

ありがたいことにそんなこともなく、

花粉症で気持ち悪いまま帰省先から無事に帰ったところで

ようやく妊娠検査薬を買い、検査した。

すぐさま陽性反応が出て、前回の悲しい思い出に引きずられながらも

ようやく病院に行ってきた。

 

土曜午前の婦人科、不妊治療に力を入れているところでもあり

患者は多く、ご夫婦での来院も少なくなかった。

かなり待った。

病院に慣れていない上にこの長い待ち時間で疲れつつ

眠気も出てきたところでようやく医師の診察を受け、

経膣エコーを見たとき思わず声をあげた。

 

『いるんだ』

『動いてる』

 

14.5mmと計測され、そのなかでしっかりぴこぴこ動く小さな心臓。

昨年数回エコーで見たものとは全く違う姿。

そして、それは息子を身ごもったときに見た姿によく似ている。

内診後の医師は明るく笑顔で伝えてくれた。

「月経の周期や赤ちゃんの大きさから8週ちょうどくらい、経過良好」

誕生予定日まで伝えられ、正直喜びを通り越し呆気にとられた。

そんな自分に、医師は

「次回からはもっと設備や体制の整った大きな病院で受診を」

とのことで紹介状をいただいた。

それはまあ高齢だしリスクも高く当然だろう。

 

さて、43歳になった自分にミラクル再び。

この前忘れ物を取りに帰った彼か彼女がやってきた、ということか。

しみじみ喜びに浸りたい一方で現実はそう甘くない。

考えなきゃいけないこと、やらなきゃいけないこと、

仕事どうするの?とか、家の中や家の外のこと。

正直、山積みだ。

どうやって乗り越えるのか、乗り切るのか。

おばはんは、今、間違いなく試されている。