ふと思い立ち、振り返ろうと。
タイトルそのまんま。
自分の身に起こったちょっとしたことを、
なかなか誰にでも気軽に話せるようなことじゃないけど
それでもどうにか記録に残したかった。
少なくとも自分は忘れたくないなあ、という思い出の記録。
それは42歳の春と夏の間に起きたちょっとしたミラクル。
妊娠していた。
『していた』のだから、今はもう、そうではないということだ。
年齢も年齢だしある程度の覚悟はしてたけど、
実際に自分の妊娠が出産ではなく流産で終わってしまうということは
普段味わうことのないどうしようもないやりきれなさや
じわじわ忍び寄る悲しみや突然空っぽになる感じなどの
いろんな感情がうずまいた、自分にとってはおおきな出来事だった。
自分が今後妊娠することはもうないかも知れない。
チャンスがあれば、という思いはある一方で
おそらくそのチャンスは自分が思った以上の速さで
ゼロに近づいていることを思い知らされた出来事でもあったから
まだちょっと整理しきれてないという思いもあって複雑だ。
そんななか、自分の身に起こったことを記録しておこうと思った。
妊娠して短い間でも幸福だと思っていたことと
流産を怖がったことと、実際にそれが起こってしまったこと、
そして一旦手術を予定していたのがあっさり自然流産してしまったこと。
それによって想定外の夏休みをもらってしまったこと。
結局それってただのひとりごとかも知れないけど、
起こったことと思ったことをそのまま記録しようと思い立った。